食中毒

食中毒とは細菌や細菌の出す毒素、あるいは有害な化学物質等に汚染された飲食物を誤って摂取することによって起こる一群の疾患です。日本では6~9月に多く発生します。

原因

原因により細菌性食中毒、自然毒による食中毒、化学物質による食中毒、アレルギー性食中毒等に分けられます。

● 細菌性食中毒 ●

感染型では6~18時間の潜伏期を経て発症します。症状は上腹部の激しい痛み、むかつき、嘔吐、下痢が見られれば腸炎ビブリオによる(日本の食中毒の大多数)可能性が考えられ、時に血便も見られ赤痢と誤診されることもあります。
サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌(O-157を含む)ウェルシュ菌が原因となる食中毒もあります。

● 毒素型 ●

食べ物の中で増殖しながら毒素を出す細菌によるもの=ブドウ球菌(化膿した傷等にいる)、ボツリヌス菌(缶詰め、ハム、ソーセージ、いずし等)=死亡するケースもあり危険です

● 自然毒 ●

ふぐ、毒キノコ、青梅、ジャガイモの芽等

● 化学物質 ●

農薬、食品添加物、塗料、メチルアルコール、カドミウム中毒(イタイイタイ病)、PCB中毒(カネミ油症)等

● アレルギー性食中毒 ●

特殊な細菌により生産されるアレルギーを起こす物質によるもの等があります。

予防

  • 清潔-まめに手を洗い、まな板、ふきんを良く洗い乾燥させる。
  • 新鮮な食品を使用する。
  • 加熱殺菌をし、その後は冷蔵庫で保管する。

対策

症状が現れたら軽視せず医療機関で受診しましょう。
特に、ボツリヌス菌のように呼吸障害を起したり、O-157のような尿毒症や脳症などの合併症を起こすものは、早急な治療が必要です。