ふくろうプロジェクトとは
このプロジェクトは、市役所や消防局、医師会などの職能団体が取り組む共同事業です。具体的には、「もしものとき」が訪れたとき、ご本人の希望どおりの治療や療養を行うことができる地域づくりの計画です。
近年、高齢者の救急搬送が増えています。救命というより「看取り」に近い方々が目立ち、救急搬送されたがゆえに、ご本人が望まない延命治療に繋がることも少なくない現状です。実際、高齢者の救急搬送では、ご本人やご家族が延命治療を望んでいるのかはっきりしていない場合も多く、「こんな状態は望んでいなかった!」と後悔される場合も多くあります。
もしものとき、ご本人の情報がひと目で分かるふくろうシート
救急隊が駆けつけたときに、本人の情報がすぐさま入手できるものとして「ふくろうシート」を活用します。このシートは、事前にケアマネジャーがご本人やご家族と相談しながら、お体の状況や医療や療養に対するご希望などを記入していきます。
記入されたシートは、ケアマネジャーが事務局に登録を依頼します。事務局はシートをシステムに登録し、シートを閲覧するためのQRコード付きカード(保険証と一緒にしておくもの)とステッカー(冷蔵庫に貼るもの)を作成して、ご本人に郵送します。その方が救急車を要請した際、救急隊はこのカードまたはステッカーのQRコードを読み込み、ふくろうシートに記載した内容に基づき適切な対応ができることになります。「こんな状態は望んでいなかった!」という問題がなくなるということです。
「もしものとき」、それはご本人の意識がなかったり、その場でどのような治療をしてほしいか、即座に判断できない状況になることが多いものです。このプロジェクトを通して、ご家族の皆様で、またかかりつけ医やケアマネジャーと一緒に「もしものとき」どのようにしたいかを話し合ってみませんか?
詳しい情報を知りたい方はご連絡ください。
<お問い合わせ>
ふくろうプロジェクト事務局
☎ 711-7088(平日10時~16時)、✉ fukuro-project@umin.ac.jp