令和2年4月から松戸市の乳がん検診が変わりました

 がん検診は症状のない方にスクリーニング検査として施行し、早期のがんを見つけ、それにより予後を改善することを目標としています。科学的に検診が有用であることが分かっているがんを五大がんと呼び、その内訳は胃がん、大腸がん、子宮頸がん、肺がん、そして乳がんです。乳がんは無症状のうちから検診を受けることで効果があるがんですので、ぜひ検診により一人でも多くの乳がんの方を救えればと思います。

 松戸市では、国の指針と県の手引きに基づき、松戸市医師会乳がん検診部会と協議の上、対象年齢と検査内容が変わりました。

 40歳代のマンモグラフィー検査は、乳房を横方向から挟むだけの1方向検査ではなく、上下方向(頭尾方向)からも挟んでの2方向検査となります。これにより、マンモグラフィーの精度が向上し、見つけにくかった乳がんが見つけやすくなる他、不要な精密検査を減らせるということになります。松戸市では、罹患率が一番高く、乳腺が発達している40歳代の女性の方は、偶数年齢はマンモグラフィー(2方向)、奇数年齢は超音波検査が受けられます。マンモグラフィーは、小さいしこりや石灰化を見つける検査ですが、乳腺が発達している若い世代については、がんと乳腺との判別が難しいといわれていますので超音波検診と併用します。その他の年齢の女性も対象年齢・検査内容が変更になっています。詳細は市ホームページで確認してください。

 なお最初から症状がある方は、市検診でなく精密検査が必要になることもありますので、近くのクリニックや病院を受診してください。また、新型コロナウイルスの感染拡大のため、集団検診や各医療機関でのがん検診は中止になる場合があります。市ホームページや、健康推進課・各医療機関までお問い合わせください。