脚がつる(こむら返り)

夜中や明け方など、就寝中にふくらはぎや足の裏がつることはありませんか?一度脚がつると数日間続くので、夜寝るのが怖くなる人もいるのではないでしょうか。

「脚がつる」という症状は、筋肉が急激に収縮することで「こむら返り」と呼ばれています。こむら返りは多くの場合、運動中や就寝中に起こります。運動中のこむら返りは、筋肉の疲労、脱水によるナトリウムやカリウムなどの電解質の異常が原因ですが、就寝中のこむら返りは、はっきりとしたメカニズムが分かっていません。

長時間歩いたときや、足が令えて血行が悪くなったときに筋肉に負担がかかって、筋肉を休ませる指令を出す組織(腱紡錘けんぼうすい)と筋肉を収縮させる指令を出す組織(筋紡錘きんぼうすい)のバランスに誤作動が起こりやすくなることが、こむら返りの原因と考えられています。

お風呂でゆっくり温めながらマッサージする、ストレッチ運動をする、栄養パランスの良い食事を取る、運動中はこまめに水分や電解質を補給することなどが予防に有用と考えられています。

ただし、睡眠中に何度も繰り返してこむら返りが起こる場合は、糖尿病や甲状腺の病気など内科的な問題、足の血管のトラブル、坐骨ざこつ神経障害などの整形外科的な問題が隠れているかもしれません。こむら返りを繰り返す人は、かかりつけ医に相談してみましょう。