胃がん検診は、毎年受ける必要がある?
国立がん研究センターによる「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」2014年度版によれば、効果(死亡率減少効果)と不利益(偶発症(*1)や過剰診断など)を考慮した結果、市が実施する胃がん内視鏡検診は、対象年齢は50歳以上、検診間隔は2~3年が妥当とあります。ただし、ピロリ菌感染の状況により胃がん発症リスク、その方の合併症など個々によって異なりますので、検診を受けた医療機関で今後の検診の検査法(毎年のバリウム健診から隔年の内視鏡検診に切り替えるなど)や検診間隔(次年度以降は保険診療で毎年行うなど)を個別にご相談ください。
胃内視鏡検査は、総合病院で受けたほうがいい?
胃内視鏡検査は、内視鏡の設備があり内視鏡検査ができる医師がいれば、総合病院ではなくてもまちの医院やクリニックでも受けられます。
検査による偶発症は、薬剤アレルギーなどでごくまれに起きることがありますが、適切な対応が可能であれば、手術室や集中治療室などの特別な施設がなくても、安全に検査を受けることができます。
ただし、検査を受ける医療機関で安全性や診断の質を標準化する必要があるので、松戸市医師会の推薦した医療機関(病院でも医院でも)でのみ受けられます。
松戸市では、検査する医師には、専門医取得や内視鏡診療実績はもちろん、第三者による画像審査や必須研修会参加などの厳しい条件を設定し、精度管理(*2)を義務化しておりますので、胃がん内視鏡検診受託医療機関であれば、総合病院でもまちの医院やクリニックであっても全く同様な検査を受けられます。
*1偶発症……医療上の検査や治療によって生じる有害事象のこと
*2精度管理…がん検診が正しく行われるために検査の質を高め、維持すること
※松戸市胃がん内視鏡検診は、50歳以上の偶数年齢の人を対象に、委託医療機関で随時実施しております。