睡眠不足は体や心にいろいろな不調を引き起こします。「自分の睡眠時間は短いのでは?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
睡眠は7時間から8時間は必要と考えている人が多いと思います。しかし、最適な睡眠時間にはそもそもかなり個人差があります。統計によると、健康な人の平均的な睡眠時間は10代前半で8時間以上、25歳で7時間、45歳で6.5時間、65歳では6時間と言われています。つまり健康な人は、加齢とともに睡眠時間は短くなります。加齢によって体のさまざまな働きが変化するように、睡眠も年齢とともに変化します。年齢とともに睡眠時間が短くなっているということは、健康に年を重ねている証拠です。ですから体が要求している以上に眠ることはできません。
「若いころは毎日8時間以上眠れたのに…」とがっかりする必要はありません。それぞれの年代で体が要求する睡眠時間が変わってきているだけのことです。逆に高齢になってからより長時間眠るような場合は、心や体のどこかに不調や病気が潜んでいる可能性があります。自分にとって自然に眠れる睡眠時間を見つけましょう。